同時吸引式ウォータージェット工法による 石綿除去作業は危険な作業になりますか? 初心者でも取り扱いが可能ですか? 超高圧水は鉄や配管等の切断にも用いられる為、非常に危険な作業となります。 初心者では取り扱いが難しい為、当会では現場で除去作業に従事する者に対して定期的に実技等の安全講習を実施し、怪我や事故の無い様に努めています。
同時吸引式ウォータージェット工法では 大量の水を使用する為のプール等の設置が 必要となりますか? 同時吸引式ウォータージェット工法では、超高圧水を打ち付けて対象物を剥離させると同時に、吸引用ホースから吸引車へ剥離物を吸い込む為、プール等の設置は不要です。
どの様な場合に同時吸引式ウォータージェット工法を選択して石綿含有建材を除去すれば 良いですか? 基本的には、解体工事等に於ける隔離養生等を必要としない外壁等の建築用仕上塗材や、セメント系下地調整塗材等の全面除去作業に用います。作業効率を考えると、除去面積が500㎡以上となる場合にこの工法を選択すると良いでしょう。
同時吸引式ウォータージェット工法では、どの様な石綿含有建材が除去できますか? 外壁等に使用されているJIS A 6909の各種建築用仕上塗材や、塗膜剥離剤では除去できない、外装薄塗材C、外装厚塗材C、複層塗材CE、可とう形複層塗材CE、可とう形改修塗材CE、防水形複層塗材CE等のセメント系仕上塗材の他、JIS A 6916の建築用セメント系下地調整塗材等の除去作業が可能です。
同時吸引式ウォータージェット工法で除去した石綿含有建材はどの様に処理されますか? 除去物は同時に吸引され、排水と共に一次濾過装置・二次濾過装置を通ってタンク底部に沈殿させます。 排水に関してはpH管理の上、規定値内にpHが下がれば上水を放流し、沈殿させた除去物は乾燥させ、廃石綿として専用の廃棄袋に2重梱包し、処分します。
同時吸引式ウォータージェット工法は、 外壁改修工事等の際にも使用可能ですか? 使用不可ではありませんが、大型機械を用いた危険作業となりますので、基本的には建物を使用していない状態で使用する工法となります。 また、除去後の躯体表面はコンクリートの粗骨材等が表面に出て来ますので、相応の下地調整が必要となります。